正常に動いている時計については、売却前のオーバーホールは不要とし、現状のまま査定に出すよう案内している買取店があります。オーバーホールによって状態が整い、評価が上がる場合はありますが、かかった費用以上に査定額が上がるとは限らないためです。[5][6] 売却前に判断する際は、メーカーが示すメンテナンスの目安と、買取店の案内を分けて考えることをおすすめします。
メーカーが示すオーバーホールの目安
ロレックスは、精度と防水性能を保つ目的で、正規品販売店またはサービスセンターに定期的にオーバーホールを依頼するようすすめています。頻度はモデルや使用状況により異なるとしたうえで、およそ10年以内を目安として示しています。[1]
オメガが推奨しているのは、防水性の検査を毎年1回、コンプリート メンテナンス サービスを5〜8年ごとに受けることです。頻度は使用状況や着用環境によって変わるとしています。防水性能はガスケットの経年劣化や衝撃の影響を受けることを理由に挙げています。[4]
これらは時計を使い続けるためのメンテナンスの目安であり、売却の前提条件として示されたものではありません。
オーバーホールの内容と期間
ロレックスのオーバーホールでは、時計を完全に分解して部品を超音波洗浄し、ロレックスの基準を満たさない部品を純正部品と交換します。ムーブメントの注油と調整を行い、防水性能・自動巻きの持続・精度の検査を経て返却されます。ケースとブレスレットの研磨仕上げは、要望に応じて本来の仕上げに従って施されます。[1][2]
費用は、必要な作業の種類と時計の状態によって異なります。ロレックスの時計技術者が状態を点検して見積もりを作成し、利用者が見積もりに同意してから作業が始まります。作業日数は、モデルや状態、部品の在庫状況などにより異なるものの、約1か月とされています。[1][2]
オーバーホールを終えた時計には、2年間の国際保証が適用されるロレックス サービスカードが付きます。[2][3] オメガも、正規サービスセンターが行った各サービスに24か月の保証を付けています。[4]
買取店の案内
大黒屋は、エクスプローラーの買取に関する質問への回答で、オーバーホールをせずにそのままの状態で査定に出すよう案内しています。同社は、査定額の上昇がオーバーホールの費用を上回るとは限らない点に加え、1990年代のトリチウム夜光の個体など、交換されていない当時のパーツのほうが高く買い取れる場合がある点を挙げています。[5] オイスターパーペチュアルについても、オーバーホールをすれば買取額は上がるとしつつ、時計が動いている状態であれば不要としています。[6]
動かない時計の扱いも、買取店の公開情報で確認できます。大黒屋は、長年オーバーホールをしていない時計や修理が必要な時計も査定の対象としています。[7] クォークは、修理できると判断した機械式時計であれば止まっていても買い取る一方、壊れたクォーツ式時計は受け付けていません。古い時計は即日では買い取らず、預かって内部まで確認するとしています。[8]
売却前に判断するときの考え方
動いている時計は、そのまま複数の買取店に査定を依頼し、オーバーホールをした場合に査定額がどう変わるかをあわせて確認する方法があります。ロレックスのオーバーホールでは基準を満たさない部品が交換されるため、オリジナルのパーツが評価に関わる古い時計では、作業の前に買取店へ相談しておくと判断しやすくなります。[1][5]
ロレックスは、ケースとブレスレットの研磨仕上げをサービスセンターに依頼するよう案内しています。[1] 大黒屋も、研磨で消える程度の傷であれば減額にはならないと査定員が判断する場合があるとしており、売却前にご自身で磨く必要はありません。[7] 日頃のお手入れとしてロレックスが紹介しているのは、マイクロファイバークロスで定期的に拭く方法です。[1]
売却後も使い続ける予定がない場合は、作業期間中の相場の動きも判断材料になります。当サイトでは各社の公開価格を毎日取得して記録しており、型番ページの「買取価格の推移」で、上限額・通常の買取価格・相場の推移を確認できます。[9]
当サイトの価格データとの関係
当サイトの型番ページで区分が「上限」となっている価格は、状態が良好な場合の最大額です。実際の査定額は、個体の状態・付属品・時期によって変わります。[9] オーバーホールをしていない時計や不具合がある時計は、上限額を下回る査定額になる場合がありますので、掲載価格は目安としてご覧ください。
よくある質問
Q. 止まっている時計でも売却できますか?
大黒屋は、不動品やブレスレットのない本体のみの時計、針やリューズが取れた時計なども、故障品として状態に応じて買い取るとしています。[7] クォークは、修理できると判断した機械式時計であれば買取が可能としていますが、壊れたクォーツ式時計は受け付けていません。[8]
Q. オーバーホールの費用はどのくらいかかりますか?
ロレックスは、費用は必要な作業の種類と時計の状態によって異なるとし、点検と見積もりのうえで作業を行うと案内しています。[1] オメガは、ウォッチの種類別の推奨公示価格を公式サイトで案内しています。[4] 当サイトでは、費用の金額は掲載しておりません。
Q. 売る前に傷を磨いておく必要はありますか?
ロレックスは、ケースとブレスレットの研磨仕上げをサービスセンターに依頼するよう案内しています。[1] 大黒屋は、研磨で消える程度の傷は減額にならない場合があるとしていますので、そのままの状態で査定に出すことをおすすめします。[7]
Q. 最近オーバーホールをした時計は評価されますか?
大黒屋は、オーバーホールを受けて間もない時計や、オーバーホール後に使わず保管していた時計は、美品として評価できる場合があるとしています。[7] ロレックスの正規のオーバーホールを受けた時計には、サービスカードが付きます。[3]
出典
- ロレックス公式「よくあるご質問」 https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/faq(2026-10-17 確認)
- ロレックス公式「ロレックスのアフターサービス」 https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/the-rolex-servicing-procedure(2026-10-17 確認)
- ロレックス公式「ロレックス サービスカード」 https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/rolex-service-card(2026-10-17 確認)
- オメガ公式「よくある質問」 https://www.omegawatches.jp/customer-service/faq(2026-10-17 確認)
- 大黒屋「ロレックス エクスプローラー 買取」 https://kaitori.e-daikoku.com/brand/brand/rolex_explorer.html(2026-10-17 確認)
- 大黒屋「ロレックス オイスターパーペチュアル買取」 https://kaitori.e-daikoku.com/brand/brand/rolex_oyster.html(2026-10-17 確認)
- 大黒屋「ロレックス サブマリーナ 買取」 https://kaitori.e-daikoku.com/brand/brand/rolex_submariner.html(2026-10-17 確認)
- クォーク「ロレックスの高価買取はロレックス専門店クォークへ」 https://www.909.co.jp/rolex_buy.html(2026-10-17 確認)
- 当サイト「グリーンサブマリーナー Ref.126610LV の買取価格」(型番ページの例) /ref/126610lv/(2026-10-17 確認)